鉄道技術

アプリケーション:ICE3のアクティブな横方向のセンタリング

位置センサ(リニアスケール)非接触タイプ

製品:非接触位置センサ(リニアスケール)TM1シリーズ

ドイツ鉄道が1999年5月から採用している高速コンフォートトレインでは、アクティブ横方向心出しとして非接触変位センサーを駆動シリンダーに直接設置しています。

コーナリング時に発生する遠心力は、車体に横方向の加速度として作用し、スプリングを中心とした車体の中心位置から押し出される。高速コーナリング時には、横方向の加速度によってたわみが大きくなり、不快な揺れが発生して乗り心地がかなり悪くなります。高速走行時には、安全性さえも損なわれます。

アクティブな横方向へのセンタリングにより、ボディを好ましい中域に保ちます。これにより、乗り心地を維持したまま巡航速度を上げることが可能となり、移動時間の短縮を実現しました。